koufukujihokutoshi2023年11月9日読了時間: 3分【5】昼・夜を数える「1」昼と夜を独立した一つとして数える。 『古事記』」の神代巻に天若日子の死を「日八日夜八夜」弔うとある。『日本書記』、酒折宮の問答歌において、「新治 筑波を過ぎて 幾夜か寝つる 日々並べて 夜には九夜 日には十日を」の問答歌がある。古代において、昼・夜を別々に数えていたことが分...
koufukujihokutoshi2023年9月25日読了時間: 2分【4】「ヒトツモノ」としての「1」一般に一つ物、一ツ物などと表記され、文献史料では一物、一者とも表記される。日本書記は、「時に、天地の中に一物生れり。状葦牙の如し。」とあり、天地開闢に芽生えた葦牙である原初の植物を「一物」とも書く。「モノ」は、腹に「一物(いちもつ)」を持っていると言う時の「モノ」、また「物...
koufukujihokutoshi2023年8月29日読了時間: 3分【3】神木としての「1」天然記念物指定の桜は、一本の古木の大木である。山の裾野、峠、田畑のはずれた場所などに見られる。北杜市武川町の神代桜(国指定天然記念物)、同じく小淵沢町の神田桜(県指定の天然記念物)、韮崎市の鰐塚の桜(市指定天然記念物)などがある。...
koufukujihokutoshi2023年7月25日読了時間: 3分【2】挨拶としての「1」来客に対して食事の接待をする時に、「おひとつ、どうぞお召し上がり下さい」と挨拶をする。お客さんの人数にかかわらず、順番にすべての人に「おひとつどうぞ」と言う。 来客は来訪神である。歓迎される福の神として扱われる。手土産を持参して訪問するのが礼儀とされるには、その理由からであ...
koufukujihokutoshi2023年7月25日読了時間: 1分【1】「1」の民俗について〜はじめに〜 「1」の読みかたは、「イチ」は呉音、「イツ」は漢音、「ヒトツ」は日本読みである。 「1」の言葉の使い方は、通常数える「1,2,3」の数字の「1」だと思われていことが多い。 しかし、日常使っている「1」には、数えられない「イチ」、数字ではない「イチ」、数に入らない「イチ」があ...