koufukujihokutoshi2023年7月25日読了時間: 1分【1】「1」の民俗について〜はじめに〜 「1」の読みかたは、「イチ」は呉音、「イツ」は漢音、「ヒトツ」は日本読みである。「1」の言葉の使い方は、通常数える「1,2,3」の数字の「1」だと思われていことが多い。しかし、日常使っている「1」には、数えられない「イチ」、数字ではない「イチ」、数に入らない「イチ」があることが、余り意識されずに使われている。「1」はそれだけで完結し、2へと続かない意味に使われている。これより、こうした意味で「1」が使われている事例について民俗文化的意味を考える。
「1」の読みかたは、「イチ」は呉音、「イツ」は漢音、「ヒトツ」は日本読みである。「1」の言葉の使い方は、通常数える「1,2,3」の数字の「1」だと思われていことが多い。しかし、日常使っている「1」には、数えられない「イチ」、数字ではない「イチ」、数に入らない「イチ」があることが、余り意識されずに使われている。「1」はそれだけで完結し、2へと続かない意味に使われている。これより、こうした意味で「1」が使われている事例について民俗文化的意味を考える。
【5】昼・夜を数える「1」昼と夜を独立した一つとして数える。 『古事記』」の神代巻に天若日子の死を「日八日夜八夜」弔うとある。『日本書記』、酒折宮の問答歌において、「新治 筑波を過ぎて 幾夜か寝つる 日々並べて 夜には九夜 日には十日を」の問答歌がある。古代において、昼・夜を別々に数えていたことが分...
【4】「ヒトツモノ」としての「1」一般に一つ物、一ツ物などと表記され、文献史料では一物、一者とも表記される。日本書記は、「時に、天地の中に一物生れり。状葦牙の如し。」とあり、天地開闢に芽生えた葦牙である原初の植物を「一物」とも書く。「モノ」は、腹に「一物(いちもつ)」を持っていると言う時の「モノ」、また「物...
【3】神木としての「1」天然記念物指定の桜は、一本の古木の大木である。山の裾野、峠、田畑のはずれた場所などに見られる。北杜市武川町の神代桜(国指定天然記念物)、同じく小淵沢町の神田桜(県指定の天然記念物)、韮崎市の鰐塚の桜(市指定天然記念物)などがある。...
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