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【11】二回としての「1」

  • koufukujihokutoshi
  • 2024年7月7日
  • 読了時間: 2分

二回の行事を一回分として見なす。こうした事例を民俗行事に見ることができる。

修正会・修二会は正月行事を二度行う。十五夜と十三夜の月見は二度見て願いがかなうという。正月とお盆の二度の行事、晦日(6月)と大晦日(12月)の二回の大祓の行事を行う。一年を二分するように、同じ行事を二度繰り返して一年の行事が完了する。つまり二回して始めて「1」回分としての儀礼的価値を有する。

大宝令(701年)、大祓が六月と十二月の晦日に決められる。平安時代『三代実録』においては、元慶元年四月の条に、「一日一夜。合為一日」とある。昼と夜の二回を、昼・夜合わせて一日と定める。

 一日、一年を二分する対の構図が見られるように、左右対称など二つの事項を統合して、二回を合わせて「1」とする価値観を重視するようになった。それは、日本古来の二分する思考の上に、中国からの暦・易の根源的意味の「太一」に統合されたものである。律令制の左大臣、右大臣の上位に太政大臣が置かれたのと同様である。

正月と盆は、1年に2度営まれた先祖供養の行事であった(正月は魂祭りと称し、先祖を祀る行事であった)。

次の対応関係、共通性を見てみると、一年を二分している行事となっている。このように

二分する思考は、日本人の古くからの伝統思考となっている。

対応関係

1月1日   正月        7月1日 釜蓋朔日=地獄の釜の蓋が開く。

1月6・7日 若菜打ち・七草粥  7月6・7日 

七日盆=盆の食器・女の髪を洗う。

1月14・15日 小正月     7月14・15日 お盆

1月20日    ハツカ正月   7月20日 ハツカ盆

共通性

正月 ― 年棚、門松迎え、トンド・鬼火などの火祭り

お盆 ― 精霊棚、盆花とり、迎え火・送り火・柱松という火焚き行事


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【10】破壊される「1」 

一年は一回限りで、年月は一回ごとに積み重ねられていく。2年、3年と数えるが、年が二個、三個と増えるのではない。「1」が積み上げられるだけである。年齢も同じである。連続としての「1」の意味である。1年は一回で完結し、次年度とは断絶する。去年と今年は旧年と新年と区別され、別の年である。 一年一回限りの儀礼的なものは来年度に引き継がれない。お札や御守り、正月の縁起物など、一年限りのものはお焚き上げをされ

 
 
 
【12】反復継続する「1」

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