甲斐七福神
境内に咲く九輪草
武田氏ゆかりの里である北巨摩の地には多くの名所旧跡があります。
「心の時代」といわれます今日そのような地を訪ね、
先人達の残したすぐれた文化に触れることは意味深いことです。
甲斐七福神は手頃な行程で無理なく巡拝できるように配置されており、
四季折々の美しい景観を楽しみながら、七福神のお徳をいただき、
心身共に健康で豊かな生活を送って欲しいとの願いから生まれたものです。
世の変転は実に驚く程の速さです。
その速さの中で私達の日々の生活は営まれておりますが、
たまにはその慌ただしさを忘れ、心の豊かさを取り戻したいものです。
そのために、この甲斐七福神の巡拝を通じて、
七福神だけでなく、お寺の本尊や野の石仏等にも親しんで、
この地域の文化の重厚さに触れていただきたいと思います。
この巡拝を通じて、さらにこの地域の自然や文化に対して深い理解が得られ、
二度、三度と続けても新しい発見がいつもあるはずです。
当寺の七福神
福禄寿尊
福(幸福)・禄(財福)・寿(長寿)の3つを表します。
短身長頭、経巻を結んだ杖を持つ姿をしています。
御朱印
甲斐七福神の御朱印を用意しております。
甲斐七福神
寿老尊
鳳凰山 高龍寺
武川村山高2480
布袋尊
朝陽山 清光寺
長坂町大八田6600
恵比寿尊
長松山 萬休院
武川村三吹2915
大黒尊天
薬王山 妙林寺
長坂町渋沢881
弁財天
山梨銘醸(株)七賢
白州町台ケ原2283
毘沙門天
城向山 道喜院
大泉村谷戸2093
七福神とは
古代から人間の理想は真・善・美といわれますが、庶民の願いは福でしょう。
人々にさまざまな福をもたらす神として七福神があります。
即ち恵比寿(須)・大黒天・毘沙門天・弁財(才)天・布袋・福禄寿・寿老人の七柱の神です。
もとは仏典にいうところの「七難即滅七福即生」の説にもとづくものです。
七福神のうち、恵比寿は(夷)(蛭子)とも書き、海の彼方より来た漁神、
大黒天はインドの仏法の守護神、毘沙門天はインドの財富の神、
弁財天はインドの水神、智慧と音楽の神で財福の神ともいわれます。
福禄寿、寿老人は福徳円満な長寿の神で、中国で信じられました。
布袋は中国で実在の僧で弥勅の化身とされます。
原籍はそれぞれ異なりますが、里数とされる七に合わせて江戸時代の中期に今日の形になりました。
七福神のお徳を合わせますと、長生、健康、商売繁昌、学力増進、裕福、円満な人格、立身出世など庶民の願いがかなえられます。